社寺建築の専門家として、小島はこれまでに数多くの実績を積み重ねてきました。日本の文化遺産を伝え受け継ぐことを使命と考えるからこそ、他にはないこだわりやノウハウが磨かれ、それはそのまま小島の強みとなっています。
専門家だからこそ成し得る、当社の技術や施工の特徴をご紹介します。
改修工事であっても、耐震工事であっても、その調査から工事まで、施工会社や職人によってやり方は千差万別です。例えば、医者がその診断基準ひとつで病人の命を救えるように、本当に必要な処置を適切に施すことができれば、建物の命は可能な限り長持ちさせることができます。
豊富な経験と実績を誇り、社寺建築に精通した小島では、建物ごとの要点を見極めることに何よりも自信があります。画一的な調査やマニュアル的な工事を決して行わず、その建物が持つ特性や要素を把握して、それぞれにふさわしい工事をご提案します。
小島が最も得意とするのは木造建築の修復。古い時代に建てられた社寺・文化財の修復や保存工事を数多く手がけてきたなかで、木造ならば直せないものはないと自負しています。
「修復とは創建当時の姿に戻すこと」という思いのもと、熟練職人の手による高い再現力と、100年先をも見据えた技術力で、一棟ごとの歴史を守り、受け継ぐことの大事さを伝え続けます。
社寺建築の世界では、“荘厳さ”や“美しさ”を表現するデザイン性や技術力も大いに求められます。なかでも建物全体の雰囲気を大きく左右し、社寺建築のなかで最も技術を要するといわれる部分が「屋根」。その繊細かつ重厚な曲線美は、まさに宮大工の腕が問われるところです。
創業120余年の長い歴史を持つ小島には、代々受け継がれてきた独自の“ライン”があります。職人はそれを基に、一棟ごとにふさわしい稜線を昔ながらの手作業で創り上げます。そうして出来上がった建物には、切れのある美しさと、長年の風雨を凌ぐ伝統的な機能性を兼ね備えた“本物の佇まい”があるのです。
材料には外材を使わず、国産の檜や欅を使用し、できるだけ生産者に近いルートで木材を仕入れます。それは、中間マージンを限りなく無くすことで、木材の質の向上を図り、ご依頼主さまの費用をすべて建築自体に活かせるようにするため。
管理費だけで2割も3割も必要となる大手ゼネコンとは違い、小島では元請けとしてご依頼主さまと直に付き合うことにより、プロとして材料の品質向上に重きを置いています。
小島では、竣工までの間に、最低でも月1回の定例会議を設けています。そこではプロジェクターなどを使って進捗状況をご報告し、今後の予定などをお話し合いしながら、その時々のさまざまなご要望にも柔軟に対応していきます。
ご依頼主さまにとって、出来てみなくてはわからないといった不透明さをなくし、プロセスをきちんと知っていただくことで、現場を肌で感じていただき、納得できる工事を一体感を持って進めていくことに力を注いでいます。